集中「しながら」リラックス!?夢のフロー状態を実現するには

真剣に集中しなければならない事に取り組んでいるのに、笑顔で、とてもリラックスしている状態になっている、という人を見た事はありますか?スポーツの試合や大会の中継を見る機会が多い人だと、心当たりがあるのではないでしょうか?例えば、長距離マラソンで、肉体がかなり疲労してきている、コースの後半にも関わらず、ペースを崩さずにニコニコと笑顔で走り続け、優秀な成績でゴールする選手がいますよね。

普通なら、人間が何かに集中する時は、真剣な表情で、少し緊張して取り組む事が多いのですが、これらの例のように、「集中しているにも関わらず、とてもリラックスしている状態」になる事があります。「リラックス」と言う単語を聞くと、体を休ませていて、力が抜けているような状態を思い浮かべる事が多いと思うのですが、実はリラックスには2種類の状態があります。1つは、今、既に述べたような、体を休ませるのに向いている、ぼんやりとした状態。もう1つは、脳が覚醒していて、集中しやすくなる状態です。この後者のリラックス状態が、「集中しているにも関わらず、とてもリラックスしている状態」の時には当てはまります。この状態は、心理学の専門用語で「フロー状態」と言い、集中力を最大限に生かせる状態です。

大企業の面接の際等、大きなプレッシャーのある状況では、集中しすぎてしまうと、緊張して体が強張ってしまったり、うまく喋れなくなる事がありますよね。集中する事とリラックスする事は、全く逆の要素のように思えるのですが、集中したい時にはある程度リラックスする事も必要なのです。子供の頃に、遊ぶのに夢中になって時間が過ぎるのを忘れてしまったという事はないでしょうか?これもフロー状態の例のひとつです。フロー状態は、集中とリラックス、どちらも最高に高まっている状態なので、取り組みたい事に、時間も忘れるほど没頭し続ける事が出来るのです。普段の仕事や勉強に集中する時も、意識してフロー状態になる事ができれば、時間を忘れるほど熱中できる訳ですから、かなり効率が良くなりますよね。フロー状態になるために、意識するべき条件として、以下の3つがあります。

まず、「自分が何をしたいのか、何をするべきか理解できている」という事。勉強なら、「英語のテストで90点は取りたい」といった目標に近いものです。そのために何をしなければならないのかという事も自分の頭で生理整頓できていなければなりません。単純に英語の語彙がないのであれば、単語帳を作ったり、単純な書きとり学習をして暗記する。リスニングが苦手なら、自分で音読をしたり、英語のCDを聞き続ける、といった具体的な方法をイメージできれば、後は行動するだけいいので、立ち止まる事がありません。

次に「集中したい事が、難しすぎず簡単すぎない」という事。上記の英語の勉強例で言えば、自分で理解できる範囲を学習しても脳には新しい情報がなく刺激がありませんし、理解できない範囲を学習してもやる気が出なくなってしまいます。ほどほどに難しい事にチャレンジすると、答えが分かるたびに快感を得られるようになるので、自然と集中していきます。

最後に、「自分自身の事を忘れてしまう」という事。人間は、自分に関する事には、最も気が散ってしまいやすいので、携帯電話やアルバム等の自分に関するものは目に触れさせないようにしましょう。また、親や友人に自分の名前を呼ばれるのも自分自身の事を思い出し、集中が途切れてしまいます。どうしても集中したい時は、勉強なら図書館や喫茶店に行くといった、妨害されない環境に移動するのも有効です。