実は病気だった!?「どうしても集中できない」状態のメカニズム

「勉強や仕事に集中できずに困っている」という人は沢山います。しかも、子供から大人まで、男女問わずに多い悩みです。ですから、当サイトのように、集中力を身につけるテクニック等の特集は、テレビ、雑誌等でも数多く紹介されています。

簡単に集中力を身につける方法は沢山あります。まずは、肉体的に健康な状態を保つ事が第一です。風邪等の病気で頭が痛い、お腹が痛い、高熱が出ている…といった時、体に強い痛みがあればそちらに意識が向かってしまうのは仕方のない事ですし、高熱であれば脳がうまく機能しませんから、当然、集中する事はままなりませんよね。他にも、寝不足の時も、あくびをかく頃には脳が酸欠状態になっているので脳が十分機能せず、集中する事ができません。

集中するためには、集中できる空間で作業をする事が効果的だとされています。勉強であれば、気が散ってしまうものはとにかく隠すとか、好きな音楽をBGMにしたり、図書館や喫茶店等、集中しやすい場所に行く、といった方法が有名ですよね。他にも、長時間ずっと集中し続けようとするのではなく、適度にストレッチをしたり、集中力に効果的なレモン等の香りをかいだり、コーヒーを飲んだり、という気分転換を挟む方法が手軽ですよね。

これらの様々な方法によって「集中しやすい体の状態」を作る事は、比較的簡単だとされています。しかし、それらのどんな方法を試してみても、全然集中できない、という事があります。確かに、人それぞれ、集中力に繋がる「やる気」を引きだす方法が違いますから、単純にこれらの方法がその人には合っていなかった、という事もあるので、多少試した程度では集中できない事があります。しかし、沢山の方法を試したのに、イマイチ効果が出ない…という時は、「病気」の可能性もあります。

「病気の可能性がある」と言っても、脳に腫瘍がある等、病院の外科や内科の診察で、すぐに判明する病気ではありません。ここで言う「病気」というのは、うつ病、統合失調症、不安障害等の「心の病気」の事を指します。実は、これらの心の病気でも、「どうしても集中できない」という症状が出る事があるのをご存知でしょうか?

近年の日本の社会では、医療技術が発達しているため、とても珍しい病気等でなければ、大抵の病気を治療できるようになりました。ところが、現代社会では、様々なストレスによって、心の病気にかかってしまう事が珍しくなくなりました。少し前まで、健康で明るかった人が、ちょっとした環境の変化で、うつ病になってしまった、という例は数多く存在します。特にうつ病は、「心の風邪」とも言われている程、身近に潜んでいます。

なぜ、うつ病等にかかると集中力がでなくなるのかと言うと、健康な状態の人でも気分が落ち込んだり、イライラしたり、という感情が多くなりますが、うつ病であれば、それが常に落ち着かなくなります。すると、食欲が出ない、安眠できない、強い疲労感が残る、といった肉体的に見て健康とは言えない状態に陥ります。最初に既に述べましたが、人が集中するには体が健康でなければなりませんから、体が不健康な以上、何をやっても集中できない状態になるのです。

うつの症状は、健康な人が少しブルーになった時と同様の症状が多いので、病気かどうかの判断は、セルフチェックだけではなかなか判断しづらいところがあります。しかし、集中できないために人の話をすぐに理解できないとか、幻聴が聞こえて集中できない等、日常生活に支障がでているのであれば重症のうつ病の可能性もありますので、早めに精神科や神経科を受診する事をオススメします。